紅蓮華(ぐれんげ)という人気漫画:「鬼滅の刃」の主題歌は、「強くなれる理由を知った 僕を連れて進め」という歌詞ではじまるのですが、コーチングとの共通点を発見したので共有します。(あくまでわたしの個人的な解釈であることは、はじめに断っておきますね。)
目次
コーチング理論
コーチングによりクライアントがまったく違った人物に変わってしまうことはよくあることです。なぜ?クライアントが別人になってしまうのでしょうか?
その答えはズバリ「自我が変わるから」。では自我とはなにか?
コーチングの大家である苫米地英人博士によれば、自我とは「宇宙の中から自分を定義する部分関数である」とのことですが、ひらたくいえば「何を重要かを決める心(≒脳)の働き」が自我です。
つまりコーチングを受けると、クライアントにとって重要なものが変わるのです。重要なものが変わるので、毎日の時間の使い方も変わりますし、考え方や行動も変わります。それらの結果として、コーチングを受ける前と受けた後でまったく違った人物になってしまうのです。
ではどうすれば自我を変えるなんてことができるのでしょうか?
強くなれる理由
自我というものは、コロコロ変わるようにできていません。なぜならば自我かコロコロ変わってしまうようでは、一貫性のある生活を営むことができなくなり、生物としての生存確率が下がってしまうからです。
ですから自我は普通の生活を送っているようではなかなか変わりません。マジメにサラリーマンをやっていたある男性が、ある日突然、ミュージシャンとして武道館を目指すなんてことにはならないのです。
残念ながらコーチング以外で自我か変わるケースのほとんどにおいて「絶望」がともないます。よっぽど痛い目をみないと、ほとんどの人は自分の生き方を変えようとは思わないのです。
事実、鬼滅の刃の主人公である炭治郎は「炭焼き」として生計を立てていましたが、鬼によって家族の命がある日突然奪われるという「絶望」を経て、鬼になってしまった妹を人間に戻す方法を探るべく、「鬼殺隊」への入隊を志すのでした。
つまり炭治郎にとっての「強くなれる理由」というのは、「鬼になってしまった妹を人間に戻す」であり、そこがストーリーの起点になるので、紅蓮華(ぐれんげ)でも「強くなれる理由を知った」という歌詞からはじまるのでしょう。
ゴール
「可愛い子には旅をさせよ」ということわざがあります。親元に置いて甘やかすことをせず、世の中の辛さや苦しみを経験させたほうがよいという意味です。
これまでの文脈においてその意味をもっとかみ砕いて説明するならば、「旅をして世の中の辛さや苦しみを経験することによる自我の変化を、子どもから大人になる契機にしよう」という意味になるでしょう。
しかし子どもでなくても大人になっても旅はできるし、絶望なんて経験しなくても自我を変えることはできるのです。それがコーチングというものです。では「絶望」の力を借りずに自我を変える鍵はどこになるのでしょうか?
そう。それがコーチング理論でいうところの「ゴール」です。「絶望」を極限のマイナス状態であるとするなら、「ゴール」は極限のプラス状態といっていいものです。
「絶望」は【思い出したくもない】ものでありなおかつ【過去】のものである一方で、「ゴール」は「頭の中で何度でも想像したい」ものでありなおかつ【未来】のものです。
過去に拘泥すれば現状に縛られます。未来に生きれば現状に縛られずに済みます。もしあなたが現状を変えたいのであれば、「強くなれる理由」として「絶望」が訪れるのを待つのではなく、「ゴール」を求めるのがよいでしょう。それでは今日もよい一日を!!
P.S.
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